ベッドのローテーション

合法的な家出を敢行した18歳の次男。
使っていたベッドを賃貸ワンルームに入れると、他の家具や家電が置けないからと言って残置していきました。
二段ベッドの片割れなので何しろ頑丈、必然的に夫が使うことになりました。

「こんなに広くて良い場所で寝ていたのか」
家具店で購入したのは夫自身なのに、15年以上経ってようやく番が回ってきて喜んでいました。
そんな夫が寝ていたのは、プラスチックの衣装ケースを4箱並べた上。

高さがまちまちなので、窪んだ部分は段ボールで調整して敷布団を乗せていました。
住宅事情のため、カーペットの上に布団を敷いて寝ていた私は衣装ケースベッドに昇格。
ところが、何か落ち着かず、3,4時間で目が覚める日々が続きました。

迷信は当てにしない方ですが、考えると〈北枕〉。
まだ明けやらぬ午前4時、思い立ったらやらずにいられない。

音をたてないようにそおっとそおーっと布団一式を下ろし、重い衣装ケースを配置換えしました。
作業時間は意外と早く30分。
横になってみると、頭の上にあった観葉植物は窓際でホッとしたような表情になっているし、その向こうには窓から見える上限の月。

安心して二度寝して「あれっ?」という家族の声で起きました。
しかし、3年もの間レイアウトに疑問を抱かなかった夫。

熟睡出来ていたのだと感心しました。